ユニークさでは随一、クロコダイルフェスティバル 

パプアニューギニア部族の祭典

その③

セピック川クロコダイル芸術際(通称クロコダイルフェスティバル)

(※このページは2025年2月に更新されました)

お祭りデータ

開催場所                    東セピック州、アンブンティ

行き方                         ポートモレスビーより航空機で80分でウェワクへ、

ウェワクより車とボートを乗り継いで6時間

開催時期                    2025年8月5日(火)~7日(木)

セピック川はアジア太平洋の中で最も大きな河川の一つで、世界で最大級のオーストラリアワニとイリエワニの住処となっています。

アンブンテイ・クロコダイルフェスティバルは東セピック州とクロコダイルフェスティバル実行員会が共催する、ワニを主題とした無形文化フェスティバルです。

このお祭りは、食料としてのワニ、生態系の重要な一部としてのワニと、文化としての重要性を称えるエコイベントでもあります。

原始芸術の宝庫

クロコダイルフェスティバルの主役はその名の通りワニですが、セピック川はパプアニューギニアのなかでも芸術の中心・宝庫といわれるように、様々な仮面文化、木彫りの彫刻、土器などが今も生活の一部として息づく場所です。

なかでも有名なのがプリミティブアートと呼ばれる原始芸術の仮面で、パブロ・ピカソは1907年に、パリのトルカデロ民族学博物館でオセアニアの美術品に出合って大きな衝撃を受け、その後の創作活動に影響を与えたと言われています。なかでも「アヴィニョンの娘たち」や「ひじ掛け椅子で眠る女」にその影響が大きいと言われています。

現在パリにあるケ・ブランリ美術館の収蔵品を見てみますと、ピカソが出会ったオセアニア美術品の中にニューギニアを代表するセピックのプリミティブアート作品が多くあったことは間違いありません。

ケ・ブランリ美術館の収蔵品。20世紀初頭に収集されたミドルセピック、チャンブリ湖の仮面

「アヴィニョンの娘たち」 1907年

ひじかけ椅子で眠る女(1927)

そのピカソに大きく影響を受けたのが岡本太郎。

フランスに渡った岡本はそこでピカソの抽象画に出会い、「身体中が熱くなって、その絵の前で、心身が爆発するような思いだった」と自著『青春ピカソ』(1953年)で語っている。

岡本太郎「太陽の顔」

シンシンショー

旅行者にとってのハイライトは、やはりセピック川流域から集まる多くの部族によるシンシンでしょう。街に出るのが遠く、他のお祭りには出場しないようなレアものの部族が続々と登場しますので、部族マニアの方は、ああここまで来てよかった、と垂涎もの間違いなしです。

 クロコダイルフェスティバル以外のセピック川のおすすめスポット

お祭り以外では、やはりセピック川の代表的建造物である精霊の家(ハウスタンバラン)の見学が必須です。また、野生のゴクラクチョウを観察できるスポットもあり、自然と文化のバランスを楽しむことができます。

1.ハウスタンバラン

アッパーセピック(上流)、ブラックウオーター(ワスクック)、マプリック方面と大きさも形状も、デザインも異なる精霊の家を堪能ください。

屋根の内側の装飾が美しい

アッパーセピック特有のハウスタンバラン

マプリック地方では大きな三角屋根のハウスタンバランが有名

2.コフウチョウのスポット

ワグ湖畔では、早朝に野生のコフウチョウを見ることができます。ポイントはボートから上がってすぐのジャングルですので、長時間歩くことなく、運が良ければ求愛のダンスを見ることができるかも?

3.クロコダイルハンティング

夜にロッジからボートで湖に出かけ、野生のワニ狩りを体験していただきます。

このエリアには小さなワニしかおらず、安全ですが、それでもライトに照らされ光り輝くワニの目は迫力満点です

クロコダイルフェスティバルに便利なホテル

インウェワクブティック                 ウェワクヒルに建つホテル。プールがあり快適。

パラダイスニューウェワク             ウェワクヒルに建つ老舗ホテル。和食が美味しい

クロコダイルフェスティバルを訪れるツアー

みなさんも今年こそはぜひクロコダイルフェスティバルを訪れるツアーに予約されてはいかがでしょうか?

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