ポートモレスビーで観たい野鳥10選
⑥忍者顔負けのトサカレンカク
葉の上を軽やかに歩く水鳥
水鳥は普通、池の中を優雅に泳ものですね。
ボルネオからニューギニア、オーストラリアの北部に分布する水鳥の「トサカレンカク」は、薄い浮草の上を小走りに駆け抜けていきます。
その秘密はすらりとした長い脚、小枝のように伸びたつま先にあります。
この特徴で体重を分散させることで薄い葉っぱの上を歩くことができるのです。
まるで忍者の水蜘蛛のようですね。
水上を探索することで、蛾の幼虫や植物の種を探すことができるのだそうです。
ところが、それだけではなかったのです。
浮気ものの妻とけなげな夫
トサカレンカクのメスは、一夫多妻、平均して、2,3羽のオスと交尾をするそうです。
卵を産んでしまうと、メスは卵を夫に任せて飛び立ち、他の愛人たちとの時間を楽しむのだそうです。そうしてその間、オスは卵を、見守り、必要に応じて卵を安全な場所に移動させて葉っぱの上を駆け回るのです。健気ですね~~~
日本語ではトサカ、英語では櫛のようなトサカ、いずれも特徴ある赤いトサカが名前に入っています。
小さい鳥ですが、このトサカのおかげで見逃すことはありません。
みなさんもポートモレスビーを訪れた際は、このけなげなオスにエールを送ってみてください!!
トサカレンカク
レア度 ★
観察確率 ★★★★★
興奮度 ★★
トサカレンカクは、ポートモレスビー郊外の大学の敷地内で観察されることが多いです。
ここでは鳥が逃げないので、他の水鳥も含めて、数を稼げるのが嬉しいです。
トサカレンカクと出会えるツアー