③ 野鳥界の団十郎、ウロコフウチョウ

ポートモレスビーで観たい野鳥10選

③ 野鳥界の団十郎、ウロコフウチョウ

(このブログは2025年3月に更新しました)

パプアニューギニアは野鳥観察ツアーの中で最も魅力的なデスティネーションとして、世界中からの愛好家を呼び寄せています。

グリーンランドに次いで世界で 2 番目に大きい島であるニューギニアでは、21世紀となった今でも手つかずの大自然が残り、奥地へ一歩足を踏み入れれば、自然が作り出したとは思えないような極彩色の羽根をもつ鳥たちが、楽園さながらの環境で生き生きと羽ばたいています。そこには、800種類以上の野鳥が生息しており、そのうち390種類は固有種と言われています。ゴクラクチョウ(フウチョウ)やカワセミ、ヒクイドリなど、さまざまな鳥を見ることができるのです。

ポートモレスビー近郊で観たい野鳥10選、第3回の今回は、ゴクラクチョウの一種、ウロコフウチョウをご紹介したいと思います。

ウロコフウチョウ族

ウロコフウチョウ族にはオーストラリア北部に生息するウロコフウチョウ、コウロコフウチョウを含め、4種類がいますが、パプアニューギニアではオオフロコフウチョウ、ウナリウロコフウチョウが生息しています。

コウロコフウチョウ。オーストラリア、クイーンズランド州の森に生息します。

ウロコフウチョウ。生息域は最も南で、オーストラリアのニューサウスウェールズ州、シドニー付近まで生息するそうです。

こちらがオーストラリアの最北端のヨーク半島とパプアニューギニアに住むオオウロコフウチョウ

そして、こちらがパプアニューギニア固有種のウナリウロコフウチョウです。

学名は Ptiloris intercedens 。英語ではGrowing Riflebird またはEastern Riflebird と言われ、和名も、ウナリウロコフウチョウと呼ばれたり、ヒガシコフウチョウ、という別称もありますが、ポートモレスビー近郊でよく見える種はこれですので、ローカル的にはRiflebird またはウロコフウチョウと呼んでいます(正確でなくて失礼!)

ライフルバードの語源は?

これらすべての種に共通するのは、魚のウロコのようなメタリックブルーの胸のマーク、そして、派手な求愛のダンス、そしてRiflebird という英名でしょうか。

ライフルバード、という名前は、勝手に鳴き声がライフルの発砲音なのかな、と思い込んでいたのですが、そうではなく、羽毛の色が英国のライフル連隊の制服に似ているからだそうです。

これがナポレオン戦争のころの第95ライフル連隊のユニフォーム姿。

黒いのは確かだけど、う~ん似ているのか???

「ライフル」よりも、和名の「ウロコ」のほうより特徴をとらえていると思うのは僕だけでしょうか?

歌舞伎の「飛び六方」とは

歌舞伎の演技の中で、特別に大きく手を振り、足を力強く踏みしめながら歩くものを六方(ろっぽう)と呼びますが、最も派手なものが飛び六方(とびろっぽう)ではないでしょうか?

手を大きく振り、床を踏み抜かんばかりに勢いよく足を踏み鳴らしながら花道を引っ込む六方です。

力一杯ちからいっぱい走っている様子を表現しているそうです。以下の動画をどうぞ。

歌舞伎事典:六方

有名な『勧進帳』のフィナーレ、弁慶による飛び六方です。歌舞伎は知らなくとも見たことがある方は多いのではないでしょうか?

さて、ここからが本題です。

野鳥界の団十郎と呼ばれるわけは

すみません、勝手に呼んでいるだけです💦

でも、まずはこの動画を見てください。

(動画はオオウロコフウチョウですがヒガシコフウチョウも同じような踊りをします)

①宴の準備 5秒~

まずは森の中に響き渡る鋭い鳴き声でメスを呼びます。ブルースの歌手のような哀愁に満ちています。

これはメスでなくとも寄っていきそうです。

②開演 18秒~

ようやく観客がやってきました。羽根を大きく広げ、顔を大きく左右に振ります。「六方」を身につけた歌舞伎役者のようですね。

②決めのポーズ 30秒~

観客の目の前でとっておきのポーズが決まりました。踊っている本人も「団十郎」になりきって陶酔しています。

③追い打ちの演技 34秒~

メスは完全にノックアウト。まるで催眠術にかかったかのように、自分からオスにすり寄って行きます。こうなれば団十郎、もとい、ウロコフウチョウのひとり舞台。飛び六方の演技でどんどん攻め込むのみです。胸のウロコが波打ってまるで青い炎が踊っているようにも見えます。自然が作り出す美しさに感動するしかありません。

ウロコフウチョウ(ウナリウロコフウチョウ、ヒガシコフウチョウ)

レア度 ★★★

観察確率 ★★

興奮度 ★★★★★

高い樹上に止まっていることが多く、下から観察すると光の加減で胸のウロコが見え辛いので、黒いカラスに見えるかもしれません。(フウチョウ科はそもそもカラス目です)

でもメタリックブルーに光るウロコが見えると感動!!

ウロコフウチョウと出会えるツアー

ウロコフウチョウは、バリラタ国立公園内のトレックで観察されることが多いです。

短い期間のツアーで踊りを観察するのは簡単ではないですが、個体を観察できる可能性は充分あり。ぜひチャレンジしてみてください!

https://png-japan.co.jp/search_detail.html?KEY=1603426149

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