初心者向け旅行会話
今回は初心者向けの旅行会話を使いながら、トクピジンの基本をご紹介していきます。
まずは自己紹介から
Nem bilong mi Taro ≒ My Name is Taro 私の名前は太郎と言います。
「名前」は英語ではname ですが、トクピジンではnem、ネムと発音しますが英語と近いので覚えやすいですね。
「私」は 英語ではme ですが、トクピジンではmi、これも英語と近いので分かり易いですね。
少し難しいのが前置詞のbilong、ビロングと発音しますが、所有を表す前置詞で、bilong mi でmy =私の、という意味になります。
太郎というのは、タロイモを連想させるので、パプアニューギニアではなじみの深い名前、好意的に受け取られることでしょう。
なお、加藤さんは日本で10番目に多い苗字だそうですが、パプアニューギニアの一部の地域では、女性器を指す言葉として全国的に有名ですので、「ネムビロングミ、カトウ」と自己紹介をすると、少し引かれるかもしれません😢
同じように、かつて私の青年海外協力隊の先輩で、寛(カン)さんという方がいらっしゃいました。自己紹介をするたびにくすくすと笑われたので、どうしてだろう、と知り合いに聞いたところ、カンは英語でやはり女性器の発音に近かったから、ということが分かりました。それ以来、カンさんは、少し発音を変え、ケンと自己紹介するようにしたそうです。
出身地の紹介
自己紹介と同じ要領で、所有の前置詞、bilongを使ってみましょう。
日本は英語ではJapanですがトクピジンでは少しなまってSiapan シアパン。
Ples bilong mi Siapan = My Home Place is Japan 或いは
Mi bilong Siapan = I belong Japan
で、私は日本出身です、となります。簡単ですね。
ちなみに日本の地名では首都の東京、古都の京都の他、原爆の被害を受けた広島、長崎などが有名で、意外なところで年配の方では鹿児島、福岡を知っている人が多いです。これは1980年代、ニューギニア航空が鹿児島、ついで福岡への直行便を飛ばしていたから、らしいですが、今の若い人はもちろん知りません。

どうぞよろしくお願いいたします
そうして、挨拶のしめくくりは、「どうぞよろしくお願いいたします」ですが、英語ではNice to meet you =あなたと会えて嬉しいです、が良く使われますね。英語を中心として作られたトクピジンですので、これも英語風で、
Mi hamamas long lukim yu = I am happy to see you と言います。
hamamas はhappy 、幸せですね。ハママス、ですが、少し鼻に抜ける感じでハをアのように=「アママス」、と発音するとネイティブっぽいです。

動詞を作る接尾語 im
lukimは英語のlookから派生した動詞。トクピジンでlukは名詞ですが、名詞の語尾にim を付けることで他動詞にします。
その他の例では
wok =英語build create cook ⇨wokim 作る、料理する、建設する
make = 英語make/behaive/act = mekim =作る、行動する
rid =英語read ⇨ridim 読む
help =英語help⇨helpim 読む
など。動詞を作りたいなら、とにかく名詞の語尾にimを付けてみる、でやってみてください。
万能前置詞 long
さて、今回の前置詞はbilongではなくlong。これは所有の意味を除く、ほとんどの意味に使われる便利な前置詞で、英語で言うと、at /on /in /for /to /from/with など、ほぼ万能です。ここではto の意味ですね。
Mi go long Rabaul = I am going to Rabaul =ラバウルに行きます。
ここでもlong は to の意味です。
Mi kam long Osaka = I am from Osaka =大阪出身です。
出身地の別の言い方、ここでlong は from の意味ですね。
Mi lusim key long Car = I left the key in the car=鍵を車の中に忘れて置いてきました。
lusim は 英語のlose から派生した動詞で「忘れる」「置いてくる」ここでのlongはin の意味です。
とっておきの挨拶「バガラップ」
さて、ここまではトクピジンの基本をご紹介させていただきました。ここからはとっておきのフレーズをお教えします。
英語でよく、お元気ですか、という挨拶がありますね。トクピジンでも良く使います。
Yu Oriat ? = Are you all right ? =お元気ですか?
ユ~・オーライ? 簡単ですね。
そう尋ねられたらどう答えますか?
元気です、まずまずです、そう悪くありません、そんな感じでしょうか? 無難です。
Mi Orait ミー・オーライ=「元気です」
あるいは、文末にtasol (タソール)を付け足します。tasolは便利な接続詞、副詞で、英語では「but」「only」「just」などに相当し、「〜だけ」「でも」「単に」を意味しますが、会話の最後によく使われ、文を「〜だけだ」と締めくるのに使われます。
Mi Orait tasol ミー・オーライ・タソール=「元気なだけですよ」
このtasolを入れるだけでちょっとネイティブっぽいですね?
さあ、ここでとっておきの回答は。。。。
Bagarap バガラップ です。
英語のbaggedから派生した言葉で、英語では俗語で「酔った」「疲れ切った」を意味します。つまり、もうグダグダだ、という意味になります。
現地の歌のタイトルにも使われています。
会話としてはこんな感じです。
You Orait ? どう、元気?
Mi Bagarap もうグダグダだよ
相手は、えっ?と聞き返すかもしれません。外国人がバガラップと言う筈などないからです。
その時に、完了形を表すpinis ピニス(英語ではfinished )を付けて
Mi Bagarap pinis (ミー・バガラップ・ピニス) もうグダグダになっちまったよ
と言えば、大爆笑間違いなし、相手との間合いがぐんと近く成ること、請け合いです。
(担当:上岡)