(このブログは2025年4月に更新しました)
こんにちは、屋本恵子と申します。
私はダイビングガイドとして2001年から2020年までキンベ湾のワリンディプランテーションリゾートに滞在をして、ほぼ毎日のように潜っていました。。
パプアニューギニア、皆さんどんなイメージがわきますか?私も行くまでは全く想像もできないところでしたが、ひょんなことからここで20年すごすことになり
(あっという間でしたが)自分でも驚いています。毎日が新鮮な発見でした。
キンベ湾
オーストラリアの北、日本のほぼ真南。
当時は直行便で6時間半。時差も一時間。
意外に近いでしょ?
私がいたキンベ湾は上の地図でHoskinsから車で一時間。
ニューブリテン島の真ん中くらいにあります。
国際線が到着するポートモレスビーからほぼ1時間。東の端っこにあるRabaulは昔戦争のころ日本兵もいたところで、そのおかげで、日本語は話せなくても、日本の歌(四季の歌)とか簡単ないくつかの日本語を知っている人もいました。
ほぼ横に細長い島ですが、陸路と言えるものはあまりなく、一般的には飛行機(40分くらい)、それか大きなフェリー(12時間くらい)それぞれ孤立した感じです。
もともとの言葉はラバウルとホスキンスでは全く違います。というかホスキンスから車で一時間のキンベの間でも4つの独立した言語があったそうです。方言を超えてまったく通じない外国語レベル。それを取り持つのがピジン…共通語は村の言葉、ピジン、そして英語。とはいっても英語は日本人と同じで学校で小さい時から習うことになってはいるものの、学校に行けなかったり、外人と接する機会がない村の人は英語はいまいち…
みんな優しいので、何か言われると分からなくてもニコニコ☺
でもいつまで待っても何もしてくれない。悪気はないんです。とりあえず、Yes&Smile。なんか日本人の謎の笑いみたいですね
魔法の海
パプアニューギニアはコーラルトライアングルと呼ばれている、パプアニューギニア、フィリピン、インドネシアを結ぶ赤道直下南太平洋の三角地帯に属していて、サンゴの種類(400種類以上)、魚の種類(900種類以上)が生息している豊富な海です。
そこに住む固有種の数もとても多く、そして水温が年間28度以上ととてもあたたかく一言でいうと、まるで竜宮城、魔法の海です。
水温が温かくてサンゴは大丈夫なのか?と思いますよね。
それが大丈夫なんです!
サンゴに温度に対する耐性ができているようで30度くらいなんてへっちゃら。水温が下がればまた復活❣
ついでですが、初めて到着したその日の午後、日本人ゲストと潜りました。もちろんポイントのことなど全然知らないので、その時にいたオージー(オーストラリア人)の若いガイドの言うことを説明しようとしましたが????
何やらボミーとかショールとか言う言葉が出てくるけれど、何のことやら…
あとでわかったのは周りが数百メートルの海の中火山の活動で、そこだけ水面近くまで突き出ている<根>のこと。居つきの魚(大物小物わんさか)がたくさんいて、ダイナミックなポイントということはあとでわかりました。
それとその時のオージーのお兄さん、ブリーフィングの途中で、ブラッディ!とか****とかいろいろな言葉が出てきて何を言ってるのかわからん…
これもオージーのよくあるパターンで何か言う前に言わなくちゃいられない、的なもの。
大人の隠れ家、ワリンディ・プランテーション・リゾート
キンベ湾でダイビングをするのにとっておきのダイビング・リゾートが、ワリンディ・プランテーション・リゾートです。先代オーナーのマックス・ベンジャミンは1966年にニューギニアに到着。1972年にニューギニアの農林水産省の農業係官として働きだすかたわら、ダイビングを始めて、キンベ湾で潜り始めました。
趣味で始めたダイビング、そして初めて紅海に行ったとき、うちのほうがいいなあ、と思い1983年にリゾートの建設が始まりました。
最初は6人乗りのボート1杯で始まり、リゾートの部屋数も次々と増えて、今はバンガロー12棟とプランテーションハウス8部屋、合計20部屋のこじんまりとしたリゾートになりました。ボートも6人乗りのほかに12人乗りのボート2杯とクルーズボート2杯。
バンガローはゆったりとたてられていて、熱帯の木々に囲まれた小路に面したお部屋。朝は波の音と鳥の鳴き声で目覚めて、昼はテラスで海を見て、夜は星に囲まれて。ゆったりとした時間が待っている、大人の隠れ家というのがぴったりです。
セールスポイントは
マックス・ベンジャミンのホスピタリティーあふれるこのリゾートは食事も美味しく(ディナーはコースで出ます)毎回スープとデザート付き、中でもアイスクリームが日本人、外人問わず大人気。
ダイビングボートでの昼食も、ボートビュッフェ。サラダ、チキン、フルーツ、etc. クルーズボートが戻ってきた日のディナーはバーベキューナイト。焼きたてのステーキが出てきます。
そして無料で洗濯もしてくれます。朝ダイビング前に部屋の中に置いておくと、ダイビングから戻ってきたときには、ほかほかになって戻ってきます。Tシャツ2枚とはくもの2枚あれば毎日が過ごせます。機材が重たいダイバーにはとてもうれしいサービスです。
ちなみに私も20年間ゲストと同じ生活だったので、3食付き、無料ラウンドリー付き、贅沢な毎日でした🎶
目次
1.キンベ湾といえばInglis、イングリッシュショール!
2.ノースエマ&サウスエマ&Keiko’sボミー
3.KJ&クリスティーン&バネッサ
4.アナソフィー
5.オットー
6.キンベボミー
7.まるで永遠のZERO
8.あなどれないマクロ天国、ハウスリーフ
9.やっぱりブラッドフォード、毎日行っても飽きない一押しポイント
10.(番外編)ホットリバーで癒しのひと時を
これから順次アップしていきますので、お楽しみに!!